こんにちわ。大学受験「天晴」塾 代表のbackbeatです。
いよいよ9月25日(月)から共通テストの出願が始まりますね。(10月5日まで)
共通テストの傾向や対策についてはあちこちで言及されていますが、ここではやや変わった視点から、来年度の共通テスト国語の傾向について述べてみたいと思います。他教科にも共通することかもしれません。
現行の共通テストが始まったのは2021年度入試からでした。それまでのセンター試験からどのように出題が変わるのか注目されましたが、数学①の試験時間が60分→70分と変更になった意外、全体として表面上の大きな出題形式の変更はありませんでした。
(国語に記述問題が導入されるとか、英語の試験を民間に委託するとか、侃々諤々、ごたごたした末の結論でした。)
ただ、センター試験の平均点は6割を目標として作成されていたのに対し、共通テストは平均点5割という方針が当時出されており、これは現在でも継続しています。
つまり国語は概ね平均100点を目途に作成されるということです。
ここ数年のセンター試験~共通テストにおける、国語の平均点の推移をみると、
2019年:121.55点
2020年:119.33点(センター最後)
2021年:117.51点(共通テスト開始)
2022年:110.26点
2023年:105.74点
となっており、徐々に平均点が下がってきていることがわかります。
つまり、共通テストは今後も易化することはないということです。
2023年度(今年1月)の平均は105.74点ですが、その中で現代文(評論・小説)の平均は62点でした。ということは、古典が難しかったのでした。
特に古文は2022年度も難しかったので、来年(2024年度)も難易度は同レベル、現代文は難化する、とみて間違いなさそうです。
そして、前述したとおり、、2020年度(センター最後)→2021年度(共テ開始)の2年間で出題形式に大きな変化がなかったということは、おそらく出題者(国語はおよそ20人)は同一メンバーであり、任期が2年であることを勘案すると、2022年、2023年が同一メンバーによる問題作成であったと推測されます。
ということは、2024年(来年)、2025年(新課程入試)が新たなメンバーによる問題作成ということになります。
2025年度は新しい教育課程による入試となり、国語はグラフや表の読み取りなどの実用的な問題(20点配点の予定)が加わって試験時間が90分となります。
やはり極端な出題傾向の変化を避けるという観点からみると、この2年間はおそらく同一メンバーによる出題ではないか、と予想されます。
色々書き連ねましたが、結論としては、2024年度共通テストの国語は、
①現代文は難化、古典は過去2年間と同レベル
②平均点は限りなく100点に近づく
③出題傾向は前年とたいして変わらない
ということになると思います。
次回は、「難化する」とはどういうことなのか、についてお話ししたいと思います。
ではでは。