こんにちわ。大学受験「天晴」塾 代表のbackbeat akaです。
前回のお話から2週間以上経過してしまいました。すみません。
予備校の講義の準備やら、推薦入試の指導(志願理由書、小論文、面接)やら、自宅の松の剪定(8本)やら、家人とのキャンプやらで珍しく忙殺されておりました。
さて、前回は、2024年度共通テストの国語について、
①現代文は難化、古典は過去2年間と同レベル
②平均点は限りなく100点に近づく
③出題傾向は前年とたいして変わらない
というお話をしました。
今回は、「難化する」とはどういうことなのか、についてお話します。
一口に「難化」といってもそれは、出題内容が高度化するということではありません。高校の学習指導要領からは逸脱しないように作成されています。
毎年およそ50万人が受験する全国規模の入試ですので、実施後に社会的に糾弾されるようなトリッキーな出題はできないわけです。
では、何が難しくなるのか。それは、「制限時間内に処理する情報量が増加する」ということなのです。
例えば国語ではどうなるか。対策も含めて指摘すると、
①複数のテキスト(問題文)が掲載される。(読むのに時間がかかる)
→異なる2つの文章を読み比べ、差異を抽出し、統合する力が求められる。問題文へ
のマーキングは必須。
②リード文(前書き)・脚注の情報量が増加する。(読むのに時間がかかる)
→設問分も含めて共通する情報を抽出し、統合して、本文読解に役立てる。特に脚注
の第二文以降(付け足し情報)は本文読解の重要な情報となる。リード文もくどい
表現には注意する。
③設問は、一問がカバーする問題文の範囲が広くなる。(もう一度読み返すのに時間が
かかる)
→本文を読む前にリード文、脚注、設問にあらかじめ目を通し、情報を入手し、見通
しを持って読む。
→できるだけ問題文にマーキングしながら読みたい。
こんなところです。最近の大手予備校の模擬試験を見ていると、問題文と設問の分量(解答数は変わっていないが)がとても多くなっていて、これはもう、速読練習かと思うくらいです。(K塾○統マーク模試の第2回、第3回とか。)
受験生にじっくり思考させる暇を与えず、コンピューターのように高速情報処理をさせて、どのようなCompetency(資質、能力)を育てたいのか、疑問ではありますが、この傾向は今後も続くでしょう。
対策を総括的にいえば、「スピードに慣れる」ということです。
そのためには、ある程度、練習を重ねて場数を踏むしかないと思います。
共通テストのようなマーク式問題への対策は「筋トレ」に似ていて、正しい方法で回数をこなせば、対処能力はついてくると思います。
学校や予備校で配布される共通テスト対策の問題集、なければ市販の問題集を使って、トレーニングを重ねて下さい。
そして、答え合わせの時は問題文の内容を100%理解できるまで何度も読み返して下さい。
ではまた。