「天晴」塾~大学受験国語~

主に国立難関大学の国語の入試問題を解説します

大学受験の向き合い方~「引き算」の学習計画

 こんにちは。大学受験「天晴」塾のbackbeat-akaです。

 今日は新学期がスタートしたので、学習計画の立て方についてお話しします。

 このお話は、高校3年生、浪人生などの「大学受験生」を想定しています。

 

 来年、大学受験受験を控えている人にとって、受験勉強は「引き算」です。

 共通テストや国公立大学の二次試験の実施日、私立大学の入試日程は既に決定してます。準備が間に合わないからといって入試日を先延ばしにはできません。

 したがって、これからやれることは限られています。だから「引き算」なのです。「あれもやろう、これもやろう」と思っても、時間が足りません。

 期限の決まっている試験日までに、やれることを精選して無駄なく計画・実行しなくてはいけません。

 合格するかどうかは能力の問題ではありません。準備にどれだけの時間を確保できるかという、時間の問題なのです。タイムマネジメントの力、と言ってもいい。

 

 2025年度の共通テストは1月18日、19日です。今日(2024年4月23日)の時点で、残り270日、6480時間です。

 食事や睡眠など生命維持に必要な時間を1日ざっと10時間と見積もれば、それ以外の時間をすべて勉強に充てたとしても、1科目あたり2日間ほどしか勉強する時間は残されていますん。

 合格するためには長期(7月まで)、中期(1ヶ月)、短期(1週間)それぞれの計画が必要です。紙に書いて視覚化し、終わった箇所は線で消していきましょう。

 

 大学入試の9割以上は知識(とその組み合わせ)を問うています。基礎的な事項(丸覚えするもの)は遅くとも8月中には1周、仕上げておいてください。

 古文なら助動詞を中心とした文法事項、形容詞を中心とした単語の知識です。9月以降の暗記は2周目と考えてください。

 

 合格する人というのは、試験場で問題を見たときに、覚えた知識を記憶のアーカイブから瞬時に取り出し、他の知識と組み合わせてアウトプットできる人です。

 いつでも取り出せる状態にしておくためには、知識の出し入れを頻繁に行うことです。

 自分の持ち物でも、家のどこかの引き出しにしまい込んだまま、長い間取り出さなかったものは、どこにしまったかすぐには思い出せないことがあります。知識もそれと同様です。

 ですから、基礎的事項は試験までに3周は繰り返す必要があるでしょう。「何度も繰り返す」 これが知識定着の王道です。もちろん、意味をしっかり理解してから、であることは言うまでもありません。

 

 このように聞いてくると、本番までに時間のないことが分かると思います。もはや、のんびりスマホで動画を眺めている時間はありません。無駄は省きましょう。

 もちろん、ONとOFFの時間はきっちり分けてください。リラックスする時間も必要ですから。

 

 丸暗記に最適な時間帯は、夜の21時以降がいいでしょう。

 単語帳片手に、部屋の中を歩き回りながら覚えていく。

 または、寝る前にベッドの中で単語帳を見る。(「読む」のではなく、「見る」だけで結構。)

 そのまま寝落ちてもいいですが(お部屋の電気は消してね)、朝目覚めたら、ベッドの中で再び、昨夜寝る前に見た単語をもう一度眺める。

 この方法が意外と定着します。寝る前に眺めるのをスマホから単語帳に切り替えてください。

 

 以上、おおまかな勉強の仕方についてお話ししました。

 今後の入試問題解説は、早稲田・文/教育などを予定しています。いつになるか未定ですが。

 その前に、国語の勉強のやり方を掲載するかもしれません。

 気長にお待ち下さい。不定期ですみません。なにとぞご寛容賜りたく存じます。