「天晴」塾~大学受験国語~

主に国立難関大学の国語の入試問題を解説します

2024年度京都大学国語第3問(文系)古文解答解説

 こんにちは。大学受験「天晴」塾 代表のbackbeat-akaです。

 今回は2024度京大 文系古文の解答解説を掲載します。

 近世(江戸)からの作品の出題が多い京大ですが、今回の出典は「とはずがたり」。有名な作品ですね。

 2013年度の東北大学や、2022年度の共通テストで出題歴があり、なんと京大でも2014年に文系で出題されています。

 「とはずがたり」といえば、何といっても後深草天皇と、女房として寵愛された作者である二条とのエピソードが有名です。

 二条は後に、正妻の嫉妬を恐れた後深草天皇から遠ざけられ、出家して旅に出るのですが、これまでの入試に出題される部分はほとんど、宮中での出来事でした。

 今回は作者の出家後(作者の歌人としての家系にまつわる事情)が出題されました。

 やはり、有名古典についてのリテラシー(常識)は把握しておいて下さい。これは東大古文の解説でも述べました。

 それにしても、京大文系の古文はいつもながら手強いです。理系の古文は比較的簡単なのですが。

backbeat.hatenablog.com